神戸・福島・東京で
ファン・ゴッホの名作と
出会う
阪神・淡路大震災30年 東日本大震災15年

オランダを代表する画家の一人、フィンセント・ファン・ゴッホ(1853–90)。現代でこそ世界的に高い人気を誇り、唯一無二ともいえる存在感を放つ画家となりましたが、その人生は苦難の連続でした。しかし彼は困難に立ち向かい続け、諦めない強さ、そして癒しと安らぎを芸術に見出しました。
本展では、クレラー=ミュラー美術館が所蔵するコレクションから、《夜のカフェテラス》をはじめとする約60点の作品と、モネやルノワールなど、同時代の作品を展示。阪神・淡路大震災から30 年の2025 年に開催する第1期では、オランダ時代からパリ時代を経てアルルに至る画業前半を紹介し、誰もが知るファン・ゴッホになるまでを辿ります。そして2027年に予定している第2期では、《アルルの跳ね橋》などが来日し、アルルから晩年までの画業後半に迫ります。ファン・ゴッホの人生とともに歩む両期をあわせると、その作品数は約100点にのぼる規模となります。
またクレラー=ミュラー美術館が所蔵する印象派のモネ、ルノワールらの油彩画も展示します。
神戸で開幕し、東日本大震災から15年を迎える福島、そして東京へと巡回する本展で、ファン・ゴッホの芸術、そして画家たちが新しい芸術の創出に熱意を注いだ時代の息吹をご体感ください。

クレラー=ミュラー美術館 ベンノ・テンペル館長より

ファン・ゴッホは革新的な芸術家です。フランス印象派の影響を受けた彼の作品は、人間の感情や苦しみを芸術で表現する新しい方法を見出しました。彼は困難に満ちた人生を送りましたが、芸術によって、問題に立ち向かい、継続する力を見出しました。今日、彼の芸術は多くの人々に癒しと喜びをもたらしています。本展は、次世代を担う子どもたちが、ファン・ゴッホの代表作を実際に目にすることで、芸術に親しみ、驚きや感動を味わう機会を提供します。さらに、このような機会を提供することで、神戸をはじめとする日本の人々に元気と勇気を届け、未来に向けてより輝くための原動力となることを目指します。
ベンノ・テンペル オランダの美術史家。 クンストハル美術館学芸員を経て2009年、デン・ハーグ美術館館長に。 展覧会「モネ 連作の情景」の監修を務める。 現在はクレラー=ミュラー美術館館長。
フィンセント・ファン・ゴッホ 《アルルの跳ね橋 (ラングロワ橋)》
《アルルの跳ね橋 (ラングロワ橋)》
1888年3月、 油彩/カンヴァス、 54×64cm
クレラー=ミュラー美術館
©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.
Photography by Rik Klein Gotink

Ⅱ. アルルの跳ね橋展Next Exhibision(2027-2028)

2027年2月6日(土) - 5月30日(日)
神戸市立博物館
2027年6月19日(土) - 9月26日(日)
福島県立美術館
2027年10月 - 2028年1月
上野の森美術館
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