フィンセント・ファン・ゴッホ
自画像
1887年4-6月、
油彩/厚紙、
32.4×24cm
クレラー=ミュラー美術館
©Collection Kröller-Müller Museum, Otterlo, the Netherlands.
Photography by Rik Klein Gotink
オランダ南部の小さな村で生まれたファン・ゴッホ。画商の仕事もキリスト教の伝道師の仕事もうまくいかず、「絵の道しかない」と決心したのは27歳。弟テオの援助を受けながら、何を描くかを考え抜き、絵の基礎を築いていきました。彼は農民や炭鉱夫と暮らしをともにし、人間の苦悩に寄り添いながら、何よりも自然を愛しました。
展覧会第1期で紹介する画業の前半期は、ファン・ゴッホとその作品を知る上で欠かせない原点です。1期となる「大ゴッホ展 夜のカフェテラス」では、初期オランダ時代からフランス・パリで色彩に目覚め、さらなる光を求めてアルルに向かい、《夜のカフェテラス》を描くに至るまでをさまざまな作品を通して紹介します。